シックハウス症候群は減ったが…
建築基準法の改正で、ホルムアルデヒドやクロルピリホスの使用規制により、
ほとんどの建材は☆☆☆☆(ホルムアルデヒドなどをほとんど含まず、
使用面積を制限しなくてもよい材料)となり、
かつて増加したシックハウス症候群は、激減しました。

しかし最近、新たな被害がふえています。
香料の害
柔軟剤や化粧品などに含まれる香料で、
頭痛や目まい、皮膚炎、ぜんそくなどの
化学物質過敏症になる例が急増しているということです。
(朝日新聞2017年11月2日「私の視点」渡辺一彦)

2012年、香りのブームで合成洗剤、化粧品、芳香剤、防虫剤、スプレー剤、
たばこなど、香りがますます刺激的になり、症例が急増したとのことです。
他人にはなかなか理解されず、人間関係の悪化や生活の質の低下は深刻です。
まさに新しい公害、「香害」であり、社会的損失だと言っています。
人の嗅覚は、同じ匂いを嗅いでいると慣れて次第に感じなくなります。
そのため、使う量もエスカレートしがちです。
電車で隣り合った人の香料はもとより、
近隣の干した洗濯物などでも体調の悪くなる場合があります。
メーカーはますます香り付け商品の販売競争を続けていて、
有効な政策もとられていない今、今後の対策に期待するとともに、
個人として、自分の香りがまわりの人を苦しめていないか、
考えてみることも大事だと思います。
byもったいないおばさん