薪を割る時、斧は丸太を立てて縦に振り入れます。
丸太を寝かせて割ろうとしても、斧は歯が立ちません。
これは、木部細胞が幹の軸方向に平行に走っており、
細胞の間に斧が入って裂けやすいからです。
方向による強度
木材の強度は方向によって違いがあり、
引っ張りにも圧縮にも最も強いのは、繊維方向(長軸方向)です。
それに対し、丸太断面の放射方向や接線方向は、
引っ張りには細胞が引きはがされ、
圧縮には細胞がつぶされて、強度が落ちます。
平均的には、長軸方向:放射方向:接線方向の強度の比は、
100:10:5になります。
鉄との比較
鉄と木材の強度を比べると、1c㎡あたりの引っ張り強さでは、
スギの繊維方向が約900kg、鉄が約5tなので、
鉄がスギの5.5倍強いことになります。
それが、重さあたりで強さをくらべると、
スギの気乾比重(自然乾燥で安定した状態)は0.38、
鉄の比重は7.8なので、
スギは 約2368kgf/c㎡(900÷0.38)
鉄は 約 641kgf/c㎡(5000÷7.8)
となり、スギが約4倍強いのです。
地震に対して
建物をつくる時、重い建物のほうが地震のエネルギーが大きくかかるので、
材料の軽さは地震に対する強さにつながります。
(参考:岩本恵三(2008)『図解 木と木材がわかる本』日本実業出版社)
byもったいないおばさん
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